はねいぬのライフログ

忘れても思い出したい投資の勉強、素敵な本やお酒との出会いを、ライフログとして残しています。

優秀な人に学ぶ本 #1:鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ(川上和人著/2020年)

タイトルに魅かれまくって、購入した本。

とんでもなく専門性の高いプロフェッショナルにも関わらず、その仕事内容が好きじゃないのかな、やっぱりできることと好きなことは違うのかな、自分もできることを無理してでもやらないと食べていけないのかな、などなど考えさせられると思ってた、読む前までは。

いやいや全くそんなことなくて、川上和人さん鳥大好きじゃん。
これほど好きなら天職でしょ。
はねいぬも、好きで食べていこう、そうしようと、逆に思わせてもらえた。

 

 

小学生並みの読書感想

文章が突飛でとんでもなくて、そこに地底人が住む世界くらい深い知識と、鳥の学術名が記載されたりするから、慣れるまでは読む時間がとってもかかる。
それでも読むことを止められないし、残りページが少なくなっていくほどにさみしさを感じさせられる、とっても面白い本。

それから、研究者という超選ばれた方々の、実務が少し垣間見れて面白い。
超絶エモい肩書「博士」で生きていくことは、日々の小さな積み重ねが大事なんだと、しっかりと痛感されるんだけど、表現がシュールだったり、トンでも例えのおかげで、苦労を感じさせてもらえないという不思議時空に飛ばされる。

もうすでに川上和人さんロスがひどいので、「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」を発注するだろうな。

 

印象に残ったことがたくさんあったので、おもしろさを忘れたくないからログに残させていただく。

 

ログ1)ガビチョウという外来の鳥が日本に定住してしまうというリスクを懸念して

しかもこの鳥はハワイでの黒い過去を持つ実力者である。柔道なら黒帯、会社なら部長補佐、駄菓子屋ならベビースターラーメン級の外来生物だ。日本の鳥類の多様性を脅かす存在は、月に代わってお仕置きしなければならない。

 

はねいぬ思考)

「黒い過去を持つ実力者」、、、闇落ちした敵役?
鳥が、「黒帯」で「部長補佐」で「ベビースターラーメン」?
「部長補佐」って最悪ではないけど、なんだか部長より面倒くさそうな存在ってこと?
「月に代わってお仕置き」?
いいの?
大丈夫なの?
鳥にお仕置きするの?
駆除の言い換えだよね?
等々、毎ページ突っ込みを入れたくなるのだ。

突っ込みたくなるし、若干混乱するから読むのに時間がかかるんだけど、これを楽しみにしてしまう自分に、本書の前半で気付く。
そしてはねいぬの目標は、こんなファンキーな文章とその構築を、どうにか自分のモノにできないかに、なってきている。

 

 

ログ2)研究者の仕事の説明として

動機も行為も似たようなものだが、ストーカーと研究者には相違点がある。ストーカーは成果を自分のために使用するが、研究者は成果を公に披露することで研究を完成させる。一歩間違うとストーカーと露出狂を併せた複合犯罪者だが、成果の公表こそ研究者のアイデンティティである。

 

はねいぬ思考)

自分の仕事ですよ?
しかも研究者は完璧に選ばれた人だけがなれる、超エリート、超専門家、超有識者でしょ、それを複合犯罪者って・・・。

分かりやすそうだけど、分からなそうで・・・、
そんなことを考えていたら、いつの間にかそ不思議界に連行されている。
こんな風に自分の仕事を、面白おかしく説明できて、そこに自虐まで入れられるユーモア、はねいぬも欲しいな~。

 

 

ログ3)研究者の仕事の一つとして発表があり、その実体験として

以前ガラパゴス諸島で行われた国際シンポジウムに参加して口頭発表をしたことがある。いざ客席から質問をされて意味が分からずに途方に暮れ、そんな私に質問者も途方に暮れ、膠着状態に参加者全員が途方に暮れ、ただただ冷や汗を流しながら時間切れのゴングを待ったことが鮮やかに思い出される。あんな恥はもう勘弁だ。それ以来私は国際会議での口頭発表を封印した。

 

はねいぬ思考)

実はこんなはねいぬも、年2回程度、国際学会で発表する機会がある。
機会はあるにはあるが、実際は会社の命令に反対できないからなのだが・・・。
国際学会の口頭発表は地獄だ。

はねいぬの口頭発表など、川上和人さんがウルトラマンサイズであっても足元にも及ばないが、そんな川上和人さんも、はねいぬと同じような状況に陥ったご経験があるなんて、嬉しくてしょうがない。